Jam Session
Jam Sessionへの道

みなさんは楽器を演奏しますか?
私、組合長はコチラにも記載しておりますが、高校1年よりサックスの演奏をしております。
しかしながら、就職してから十数年たち、楽器からも遠ざかり、
しかも学生時代にもそれほどジャズを練習していなかったために、
Jam Session※に一度も参加することができずに楽器歴だけ長くなっておりました。
世間には自分のように、Jam Sessionに参加してみたいけれど、尻込みをしている人はたくさんいるはずだ!
そう思い、このコーナーでは僕が積極的にJam Sessionに参加するようになったいきさつや、
実際のSession情報について、触れていきたいと思います。
※ここで言っているJam sessionというのは、バンドの仲間など知った間柄でのセッションではなく、一部のジャズ喫茶やライブハウスなどで定期的に行われている、「不特定多数のミュージシャン達がそれぞれの楽器を持ち寄り、その場で曲を決めて合わせる」もののことを指している。
参加するようになったいきさつ
Jam Sessionへの参加・・・
それはジャズの演奏を目指したミュージシャン達のひとつの夢・・・・
いや、少なくとも学生時代にジャズをやろうとして、結局たいしてうまくならず、
スカやパンクのライブ感に圧倒されてそちらに行ってしまった組合長にとっては高く越えられない壁であった。。。
さて、、、
会社勤めをしている人間にとってJam Sessionは好都合な仕組みである。
ロックでもジャズでも、バンドを組むとリハーサルやライブのスケジュール調整をはじめとして、
何かと手間がかかるが、Jam Sessionはそういうものが一切発生しない。これは実に魅力的であるとともに、知らない人の中に
飛び込んでサラリと演奏できてしまうのは、実にクールである。
まあそんな魅力を感じてはいたものの就職して十数年、、実際のところは仕事盛りの30代、
子供も小さく楽器をいじるのは非現実的。
「音楽は老後の楽しみに取っておけばいいじゃないか・・・」
などとごまかしながら生活をしていたわけであるけれど、
本音を言うともう既に楽器に対して興味を失ってしまっているのではないか?
なんていう心配も頭をもたげていた・・・
そんな中で起こったのが2011年3月11日の東日本震災
原発に停電、余震、、死ぬって事もあるのかなと思ったわけです。
で、このまま死んだら何を考えるんだろうな?と思ったわけです。
そうしたら、案外はっきりしていて、心残りだった事はやっぱり音楽なのかなと、
それも、JAZZ、、、アドリブとか全然出来ないまま適当に学生時代を過ごしてしまったな・・と。
ということで、やはり人生はいつ終わるかわからないわけだから、好きなことをやろう。一秒一秒を大切に生きよう
と思い直し、約5年振りに楽器をいじり始めたわけです。
どのくらい続くかな??という気もしていたが、楽器や音楽に対する情熱は再スタートしてしまえば全く問題なし。
家族の抵抗はありながらも(スマヌ)iPhoneのiRealBやe-saxなど文明の利器の力を借り、現役時代の演奏力に戻っていった。
ちなみに、学生時代での組合長のレベルは枯葉と酒バラあたりのテーマは綺麗に吹けるが、
アドリブはどう吹いていいのか良くわからん・・・といった感じ。
とりあえず復帰にあたっては、基本を思い出すべくスケール練習から再スタートであった。
まあ、そんなレベルのプレイヤーが今回の記事を書いているのだと理解していただければ、
この前置きは十分にその役目を果たしていると言えるだろう。
2012.1.3 組合長
ルール
いくつか参加してきた中で、何処の場所でも大抵通用するルールが見えてきたので 以下に記載いたします。参考にしていただければ幸いです。
お作法について
- イントロについては、ピアノのケースが多い
- テンポについては、フロントセクションが指定
- 終わり良ければ全て良し
実際のカウントは4ビートなら裏打ち、 ボッサなら表といった感じで気にしながら入りたい。フロントマンが合図を出したいところであるが、 ドラムのケースも有り。
ビバップならば曲の終わりでピタリと停止。それ以外は最後のフレーズを数回繰り返すパターンが多い。 その場になって焦る事が無い様にイメージを持って演奏に望みたい。
演奏する曲について
- 通常はフロントセクションが演奏したい曲を指定する
- 基本はスタンダード曲を演奏
- 重複は避けたい
具体的にはあれこれ検索して、練習をしてから遊びに行きたい。 昨今は、ジャズ・スタンダード・バイブルを使っているケースが多いので、手に入れておきましょう。
当日ほかの演奏者が既に演奏したものは避けたいが、このあたりは状況による。
自分が吹ける曲がそれしかない、という場合には堂々と指定しよう。
礼儀について
- 礼節をわきまえよう
セッション参加者は様々なレベルの方がいる。接する際の気持ちとしては、初心者に対してはその度胸を称え、 上級者に対しては自分を引き上げてくれる機会を提供してくれる方と思い、礼節をわきまえよう。
その他
- 個人用名刺を作っておくと便利
- Facebookは登録しておこう
- とにかく楽しもう
- 積極的にコミュニケーションをとろう
案外大事だと思ったのが、名刺。参加していると名刺をもらう機会があるが、 自分自身は会社の名刺しかなかったので不便を感じる事があった。 少し慣れたら、プライベートな名刺を持っておくと便利。
音楽仲間といい感じの距離感でお付き合いしたい人にはオススメの手段。 みんなの練習状況や、セッション情報などが飛び込んできてやる気にもつながったりします。 今は名刺よりもこっちですかね。
音楽という共通言語を使える者同士の楽しさは年齢・性を超えた特別なもの。 セッション後に酒などを飲みに行く機会も多々あるので積極的に参加しよう。
参加できる場所について
Jam Sessionは東京に住んでいれば、あちこちで参加することが可能です。
とは言うものの、あまりにもレベルの高いところに行って居心地の悪い思いをすると、
その後に挑戦する勇気が無くなってしまうので、インターネットなどでよく調査してから行ったほうが楽しめるだろう。
ここでは、組合長が参加したいくつかのJam Sessionについて記載していきたい。
なお、参加のしやすさを☆で表現しました。多いほど参加しやすいです。
吉祥寺 メグ 高木宏真の「実践ジャズ教室」 ☆☆☆

組合長が「赤の他人といきなり演奏をする」という意味で最初に参加したJam Sessionはここになるが、
参加者のレベルは様々。
老若男女、楽器をいじってから1年未満の方もいれば、相当経験を積んだ方もやってくる。
一曲終わった後に毎回高木先生による講評が行われ、音楽的なことから、
Jam Sessionへの参加ルールについても教えてもらえる。
この講評が結構長いので、曲数はあまり演奏できないが、学ぶ事は多い。
参加する際には、「Jam Sessionに参加するのだ!」というより、
「教室に参加するのだ!」と考えて参加するのがポイントである。
なお、イベントの後には必ずと言っていい程、みんなで酒を飲みに行く。
仲間を作るにも良い教室である。
高田馬場 イントロ ☆
組合長が学生であった90年代に見学に行って、あまりのレベルの高さに退散したお店。
場所的に、早稲田のダンモ関連の学生や、OBが多いと思われる。
ややトラウマとなっていたので、克服するために2013年のGWに楽器持参で再挑戦。
無事に演奏に参加する事ができたが、プロの方も何人か混ざっていて、
これまた素晴らしい演奏の数々。
他店のJam Sessionは、ホストバンドによる素人盛り上げ生オケ大会的な要素があるが、
ここについては演奏したい人が自主的に楽しむために参加している雰囲気。
そいういう意味では、素人向けではないが、新しいプレイヤーが発掘されたり、
新しい音楽が生まれるとしたらこんな所からなんだろうな、という気分にさせられる良店である。
他の店よりも、若いプレイヤーや外国の方も結構いるのも嬉しい。
「今の生のジャズ」が聴ける東京の裾野の広さを体感できる場所
用賀 キンノツボ ☆☆☆
隔週日曜日に実施。
住宅街のイメージが強い世田谷区用賀にあるライブ居酒屋。
ホストバンドがしっかりと迎えてくれるので気楽に出かけたい。
何度か参加しているが、いい感じのテンポで演奏が進むので、それなりの曲数をこなすことができる。
レベルは初心者から可能ではあるが、何曲かレパートリーがないとすぐにネタが尽きる可能性がある。(組合長の事か?)
ここの特徴としては、かなりの高齢の方とセッションを楽しめることだ。
NHKあたりから取材が来ても良いような、品の良いおじい様方と、世代を超えたセッションはなかなかのもの。
同じ趣味を持ったモノ同士で楽しいひと時を過ごすことができるでしょう。
都立大学 Jammin' ☆☆

定期開催ではないようだがほぼ毎週実施
通常はライブをやっているBarであるが、比較的セッションも熱心に開催している。
組合長は「くそがきSESSION」というイベント日に遊びに行ったのであるが、ホストの萩原優(as)さんが満面の笑みで
迎えてくれ、とても楽しく参加できました。
イベントの名前の通り若年層が多く、酒を飲みながら話をしたところホストもお客さんも
大半が大学生でした。
しかし演奏は高度で、行儀もよかったりするから素晴らしい。大したクソガキどもである。
セッションのレベルは結構高いので何曲か持ちネタを準備してから行くべし。
組合長は他のイベント日にも行ってみようかなと思います。
下北沢 APOLO ☆☆
毎週日曜日実施
下北沢らしく、20代の若者もくるお店。
しかも結構上手な方が多いです。
組合長が行ったときは、先般大学を卒業したのです。。。風の子なんかが来ておりました。
セッションのレベルは結構高いので何曲か持ちネタを準備してから行くべし。
通う勇気があれば、かなり上達するばず。
田園調布 Little Giant ☆☆
隔週土曜日に実施。
田園調布のマンション地下にある大人が集うBar
場所柄か、非常に落ち着いた感じの客層のお店で、サロンのような雰囲気。
セッションのレベルはかなり高いが、サポートもしっかりとしているので不思議なほど演奏はしやすい。
マスターの酒井さんをはじめ、顧客が温かく見守ってくれているのがとても良くわかる。
大人っていいなと思いました。
新橋 Cafe Cotton Club ☆☆
毎週月曜日 マンデーナイト・ジャムセッション 19:00-24:00に実施。
サラリーマンの聖地といわれている新橋。
居酒屋のイメージが強いですが、なかなかお洒落なお店です。
イントロのオーナーのお店ということで、ちょっと身構えて楽器を持参しましたが、
演奏者の雰囲気も良く、温かく迎え入れてもらえます。
レストランの真ん中に、演奏をする場所が設けられているので、
「誰かに見てもらいたいという願望を持つそれなりに演奏できる人」が参加している印象。
会社帰りにサラリと演奏したいものです。
MCが1,000円と大変お得!さすがサラリーマンの街である。
阿佐ヶ谷 MANHATTAN ☆
毎週木曜20時〜、第2,4金曜25時〜、毎週土曜25時〜
学生時代にお世話になった阿佐ヶ谷、、いい店がいっぱいあります。
もちろんジャズの店も多いです。
でもって、 MANHATTANですが、組合長は木曜日の会社帰りに楽器持参でよらせてもらいました。
演奏者の方は、MANHATTANのスクールに通っている方が多かったようですが、普通の方もいらっしゃいます。
ある程度年齢がいっている方が多い印象。
初心者もまあ、飛び込んでも大丈夫ですが、雰囲気のある演奏者が多いので、そこは勢いをつけて行きましょう。
Barとしてもいい店なので、普通に飲みに行くにも面白そうです。
職場の丸の内や組合オフィスのある二子玉川にもこういう店ができるといいのですが・・・・。
錦糸町 J-Flow ☆☆
この店はほぼ毎日Jam Sessionを実施しています。
ホストバンドもいろいろいるので、その時によって状況が変わると思われるが、
組合長が行ったときはそれなりに演奏できる方ばかりの日であった。
初心者歓迎とは記載があったが、とりあえず3〜4曲程度の持ち曲ができたら行くのが良いと思われる。
基本的に参加者はお客様という形で扱ってくれる店のようなので、恐れずに行くべし。